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書籍 「プロとしてのOracle運用管理入門」を執筆しました

すみません、前回のエントリから5ヶ月近く間が空いてしまいました。 この間何をしていたかというと、(必死の思いで・・・)2冊めの書籍を執筆しておりました。 先に執筆した書籍「プロとしてのOracleアーキテクチャ入門」と同じ「プロとしてのOracle・・・」 シリーズの第8弾「プロとしてのOracle運用管理入門」です。 おそらく9/24ごろから書店に並ぶ予定です。

プロとしてのOracle運用管理入門
株式会社コーソル 渡部 亮太
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 320943

「運用管理」という非常に幅の広い題材であることから、原稿のボリュームが一時500 ページ以上に達してしまいましたが、編集のOさんの「超・編集力」のおかげで、なんとか 416ページにまとめ上げることができました。Oさん、ありがとうございます!

目次

  • Part1 データベース管理者の役割とOracleの起動・停止

    • CHAPTER 01 データベース管理者の役割
    • CHAPTER 02 Oracleの起動・停止
  • Part2 領域管理

    • CHAPTER 03 領域管理の全体像と永続表領域の管理
    • CHAPTER 04 UNDO表領域の管理
    • CHAPTER 05 一時表領域の管理
  • Part3 オブジェクトの管理

    • CHAPTER 06 テーブルの管理
    • CHAPTER 07 索引の管理
    • CHAPTER 08 その他のオブジェクトの管理
  • Part4 ユーザー管理と監査

    • CHAPTER 09 ユーザー管理
    • CHAPTER 10 監査
  • Part5 パフォーマンスの管理

    • CHAPTER 11 パフォーマンス管理の概要とStatspackレポートの分析
    • CHAPTER 12 メモリの管理
    • CHAPTER 13 実行計画とオプティマイザ統計
    • CHAPTER 14 SQLチューニングの基本
  • Part6 バックアップ/リカバリとデータ管理

    • CHAPTER 15 バックアップ/リカバリの概要
    • CHAPTER 16 バックアップの取得とファイル管理
    • CHAPTER 17 障害復旧
    • CHAPTER 18 論理バックアップ
  • Part7 構成・設定管理

    • CHAPTER 19 初期化パラメータの変更
    • CHAPTER 20 構成ファイルの管理とパッチの適用
    • CHAPTER 21 ネットワーク管理
  • Part8 ログファイルの管理と障害対応

    • CHAPTER 22 ログファイルの管理・分析
    • CHAPTER 23 エラーと障害対応
    • CHAPTER 24 セッション管理

執筆において留意した点

書籍「プロとしてのOracle運用管理入門」の執筆にあたっては、以下の点に留意しました。

  • バージョンに依存しない、本質的で重要な機能を中心に記述
    • 一般的に使用されることが少ない新機能については説明を割愛
  • Standard Editionでも利用可能な機能に限定して解説
    • Enterpise Editionでのみ使用できる機能、有償オプションの購入が必要な機能については説明を割愛
  • 意外と適切で安全な構成がなされていないことが多い、バックアップ、アーカイブログ管理について見通しのよい解説とベストプラクティスを提供
  • これまた意外と確実で適切な方法が知られていない実行計画の取得について、見通しのよい解説を提供
    • 意外と知られていない便利な標準パッケージ、DBMS_XPLANパッケージを紹介(特にDBMS_XPLAN.DISPLAY_CURSORはオススメです!)

本書の記述内容はOracleのマニュアルに記載されているものがほとんどですが、 マニュアルの量は膨大で、状況に応じて必要な情報を得ることはほとんどの人にとって 難しいはずです。 DBAの方に、本書がお役に立てれば幸いです。

Oracleの文字化けに関する記事の続編

公開されてから、ちょっと時間がたってしまいましたが・・・ 2009/3/4から、以下の記事が公開されています。

  • Oracleトラブル対策の基礎知識(5)文字化けに関するトラブルに強くなる【実践編】 ――UnicodeとJIS X 0213とサロゲートペア

文字コード自体に関する解説は可能な限り最小限にして、細部にとらわれず、 大枠のメカニズムを理解できるように工夫してみました。 文字コード自体について、より詳細な理解がしたい場合は、別途他の資料等で補完して いただければと思います。お役に立ちましたらー

Developers Summit 2009 発表資料ダウンロード開始

ちょっと時間がたってしまいましたが・・・

Developers Summit 2009でのセッションは無事終了することができました。 聴講していただいた方、ありがとうございます。何かしらお役に立つ情報をご提供 できたのなら光栄です。

さて、発表資料の方もSlideShareで公開されています。

おそらく期間限定と思いますので、ご入用のかたはダウンロードしてみてください。

CHAPTER 03 データファイルと関連する構成要素

今回のentryでは、「SECTION I Oracleアーキテクチャ概要」の 「CHAPTER 03 データファイルと関連する構成要素」について補足説明します。 この章では、データを格納するファイルである「データファイル」 と1つ以上のデータファイルをグループ化した記憶領域である「表領域」、データファイルへのI/Oのバッファ/キャッシュとして機能する「データベースバッファキャッシュ」について説明しています。

書籍では、いわゆる通常の表領域である「SMALLFILEタイプの表領域」についてのみ説明 しています。ターゲットの観点から書籍では説明していませんでしたが、 Oracle 10gからは新しい表領域のタイプである「BIGFILEタイプの表領域」が導入されています。

BIGFILEタイプの表領域

SMALLFILEタイプの表領域、すなわち従来の表領域が存在した目的の1つに、 複数のデータファイルを束ねた仮想的な記憶域として表領域という概念を用意することで、 Oracleから意識する対象を表領域のみとすること、すなわち、 具体的なファイルの構造や、ファイルが配置されてている ドライブ/パーティション/ファイルシステムを隠蔽して、いわば物理的なストレージを 仮想化することがあったと考えられます。 具体的には、すでにデータファイルを配置しているC:ドライブの空き容量が不足しているときに、D:ドライブに追加のデータファイルを配置することにより、実際のドライブ空き容量に依存せず、表領域のサイズを拡張できるようなメリットを得られるようにしていると いえるでしょうか。

しかし、ストレージ技術の進展により、このようなストレージの仮想化はアプリケーション レベルではなく、それよりも下のレイヤであるストレージやOSのレイヤで実現するケースが増えています。 ストレージのレイヤでは、RAID装置を用いて複数の物理的なディスクを束ねて、1つのボリュームとすることができます。OSのレベルでは、Windowsのダイナミックディスク、UNIX/Linuxでは論理ボリュームマネージャとよばれるソフトウェアにより、複数のパーティションを 1つのボリュームにまとめることができます。

このような背景もあり、表領域のサイズが極めて大きい環境では、Oracleレベルで ストレージを仮想化するのではなく、Oracleよりも下位のレイヤでストレージを仮想化 することが適切な場面が増えてきました。このような状況に適用できる仕組みがBIGFILEタイプの表領域です。

BIGFILEタイプの表領域では、1つの表領域は、1つのデータファイルのみから構成され、 1つのデータファイルの最大サイズは約32TBです。すなわち、表領域の最大サイズは約32TBとなります。 一方、SMALLFILEタイプの表領域では、1つの表領域に最大1022のデータファイルで構成 することができ、1つのデータファイルの最大サイズは約32GBです。すなわち、 表領域の最大サイズは約32TBとなります。 単に表領域全体のサイズから見れば、SMALLFILEタイプとBIGFILEタイプの表領域に 大きな差は無いですが、ファイル管理という面では大きな差があります。 SMALLFILEタイプの表領域で大きなサイズを確保すると、 データファイル数が増えるため管理が非常に煩雑になります。 一方、BIGFILEは1つのデータファイルのみで構成されますから、管理は容易です。

BIGFILEタイプの表領域の作成方法

BIGFILEタイプの表領域は、BIGFILE句を付加したCREATE TABLESPACE文で作成できます。

CREATE BIGFILE TABLESPACE big_ts
DATAFILE '/path/to/dbf' size <size>;

表領域のタイプはDBA_TABLESPACESのBIGFILE列で確認できます。

BIGFILEタイプの表領域の注意点

BIGFILEタイプの表領域は、OS/ストレージレベルで複数をディスクを束ねる仮想化の 仕組みが存在していることを前提としています。

BIGFILEタイプの表領域が必要なような超大容量データベースでは、パラレル処理を 使う機会も多いため、OS/ストレージレベルでパラレル処理を効率的に実行できる必要が あります。具体的には、ストレージをストライプ化し、多重化されたストレージI/O要求を 効率的に処理できるようにするなどです。

BIGFILE表領域という技術を、管理すべきデータファイル数を削減するという点で見る のではなく、従来の表領域で担っていた部分である、ストレージの分散などの機能を OS/ストレージ側に任せるようになったという点で見ることが重要です。

Oracleの文字化けに関する記事を執筆しました。

Oracleの文字コードの扱いの基本、文字化けのトラブルシューティングの概要について @ITに記事を執筆しました。 自分の勤務先で持ち回りで担当している Oracleトラブル対策の基礎知識 の文字化けに関連した記事となります。

今回の記事に執筆に当たっては、用語の導入を必要最小限にすることに留意しました。 文字コードについて正確に理解したり、応用の効く基礎知識を得るという観点では、 文字集合や文字列符号化方式などについて理解すべきなのですが、 Oracleに限定した文字コードの扱いについて、てっとり早く理解したいというニーズ もあると考えたためです。

なお、文字化けについては、2回構成となっており、 次回は、チルダ文字化けとJIS X 0213(Unicodeサロゲートペア)について説明する予定 ですので、よろしければこちらもご覧ください。

Profile

Jazz/Fusion Musicを愛するIT技術者です。 現在、Oracle Database 関連の仕事をしています。

保有資格

  • Oracle Master 10g Platinum
  • Oracle Master 11g Gold
  • Oracle Master Expert 10g RAC
  • Oracle Master Expert Oracle on Linux
  • LPIC level2
  • 日商簿記3級

連絡先

ご連絡は、wrcsus4 _at_ gmail _dot_ com にお願いいたします。

 

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